公開されたブログや、Wikiなどのまとめサイト上で、natureなど全面公開されていない論文の引用を行う際に、 著作権の侵害にあたらない合法な"引用"の範囲と手続きについて、どなたかお詳しい方がおられたらご教授いただきたいと思います。 より具体例を示しますと、 公開されたあるWikiページ上で、Nat Rev Genet. 2009 Jan;10(1):57-63.上のFig2や、Science. 2008 Jun 6;320(5881):1344-9. Epub 2008 May 1.のFig6、Nat Methods. 2008 Jul;5(7):621-8. Epub 2008 May 30.のFig3などの図と、関係する2行前後の本文を引用して貼り付け、1行程度のコメントを付け加え、引用元をPubMedのリンクを付加した"ハーバード方式"あるいは"バンクーバー方式"の引用書式による引用元を付加しようと考えていますが、これは引用の範囲を逸脱するでしょうか。ページの目的としては、アレイとNGSの比較を行った情報の引用と"まとめ"にあります。 "引用"に該当するための以下の用件は満たしているように思います。
参考サイト |
実際のページの引用の状態がいま見えないので上記の説明だけから判断すると、引用の要件は満たしているようにみえます。 該当ページでのコメントから推測するに、雑誌が有料でアクセス制限があることはその著作物を引用するときの引用か無断転載かの判断とは無関係だと思います。そこで問題がありえるとしたら、著作権ではなくて契約の問題になると思います。雑誌の利用規約を確認するか、出版社に問い合わせる必要があることでしょう。 ブログ等に論文の解説をのせるときに問題視とされる場合1がありますが、最近では、雑誌によっては図個別に利用許諾をとることが簡単にできるようになっていて、個人のブログでの紹介などの非営利の利用の場合はすぐに利用許諾を得る事ができるようになっています。(@orenoqa さんが詳しく解説しています。) 一般にいえるのは、判断にこまったら権利者に問い合わせるのが一番近道であることを考慮することでしょうか。この場合は出版社に問い合わせるのが良いでしょう。 |
引用ではなく転載と判断されるように思います.引用は著作権法により認められている行為ですので著作権者に許諾を得る必要はありませんが,転載の場合は著作権者の許諾が必要です. 書かれているように,引用とみなされるためには,質的にも量的にも,引用先が 「主」,引用部分が 「従」 の関係にある必要があるのですが,この場合はそれが満たされていないように思います.具体的には,引用物についての論評が目的であるなら引用部分がは「従」とみなされますが,情報の「まとめ」が目的であり1行程度のコメントしかないのなら引用部分が「従」 とは判断されないように思います. ちなみに,最初に書いたように,引用は法律に認められている行為ですので「合法な"引用"」という表記はおかしいです.(違法な引用というものはない).また,無断引用という表記もありえません(引用は無断でしてもよいから).合法な転載,あるいは,無断転載と表記すべきです. |